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【ICO詐欺】 48ホールディングス クローバーコインで人生狂った人達

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ちょうど一年前にあの道を通った夜~、48ホールディングスクローバーコインを勧誘されました。

かなり信用のおける人からのお誘いでしたので、例のパンフレットも恥ずかしながら熟読しました。

勧誘の文句は、『今なら必ず儲かる』と言われたのです。

ハハーンこれはMLM(Multi Level Martketing:ねずみ講)そのものやなと思って参加はしませんでした。今となっては笑い話ですが、そもそも48ホールディングスという会社自体が怪しいというのもあって、まったく参加する気はありませんでした。

この記事を書いた人

欧州でトレーダーやっています。トレードはFX、仮想通貨、株価指数がメイン。トレード手法はプライスアクション、Supply/Demand、サポートレジスタンスを組み合わせています。

この記事で分かること

48ホールディングス クローバーコインの投資の顛末

48で四つ葉ってかなり無理筋、AKB48にあやかりたいのかと思ってなにかうさん臭い会社だろうとは思っていました。

あわせて読みたい
48ホールディングス株式会社 48ホールディングス株式会社|48Holdings Inc.

48ホールディングスのクローバーコインは1口3万円で購入すると、購入金額の20%の金額に相当するリップルがもらえるという謎仕様でした。

クローバーコインを購入したときのお金の流れ

  • 運営会社:20%
  • MLMの報酬:60%(クローバーコイン)
  • ユーザーのメリット:20%(リップル)

20%しかリップルがもらえないのです。だったら、最初からリップル買っとけばいいやんという話なのです。

MLMの最初の方の人は仮想通貨全体の上昇相場に乗ったリップルの値上がりもあってかなりの儲けが得られたとのことです。私を勧誘した信用のおける人もリップルでかなり儲けたと恥じらいもなく言っています。

しかし、勧誘を受けてまじめにクローバーコインを購入したMLMの参加者の末路は悲惨で、よく知られた通りです。

「仮想通貨」販売で虚偽説明 消費者庁、業者を取引停止

消費者庁は27日、「デジタル仮想通貨」と称した「クローバーコイン」を販売する「48ホールディングス」(札幌市)に対し特定商取引法違反(不実告知など)に基づいて3か月間の連鎖販売取引停止命令を出した。

同庁によると、同社の勧誘者は少なくとも2016年8月~17年3月、「3か月で128倍の価値になる」などと虚偽の説明をしたり、連鎖販売業の概要を記載した書類を渡さずに知人を勧誘したりした。

資金決済法は仮想通貨を「不特定多数に対して代金の支払いなどに利用できる」などと規定するが、同コインは要件を満たしていない。同社はすでに販売を停止しているという。

同社は15年12月ごろからクローバーコインを販売していたとみられる。会員専用のウェブサイトなどに保有枚数が表示され、新たな会員を勧誘すると報酬が得られる仕組みだった。7月時点の会員は約3万5千人。同社は17年6月末までに200億円以上を売り上げた。最高で5100万円を投資した人もいた。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22805250X21C17A0CR8000/

48ホールディングスのHPの告知によれば、いまだ銀行口座利用停止はいまだに解除されておらず、返金すると言いながらも、口座利用停止が解けない限り返金もできないという。

弊社の今後の取り組みについて

  • 2017年10月3日(火)をもちまして、「クローバーコイン」の販売を終了しております。
  • 「クローバーコイン」の販売を終了するとともに、会員の皆さまには、連鎖販売取引のための勧誘、契約の締結、及び勧誘のためのセミナーや説明会、研修会は行わないよう通知するとともに、ホームページ等を通じ広く周知してまいります。
  • 解約・返金をご希望される会員の皆さまにつきましては、所定の計算に基づき返金をさせて頂きます。
    尚、現在は返金に対応できるよう銀行口座利用停止解除に向けて、全社一丸となり努力してまいりますので、今しばらくお待ち願います。

クローバーコインは現在も上場してませんし、今後も上場することはないと思います。上場しなければクローバーコインを交換することもできません。

正直、完全なる詐欺なのですが、勧誘した側は儲かっているので詐欺という意識は低く、あまり気にもしていないようです。こんな詐欺案件を信用のおける人が一生懸命勧誘していたと思うと、その人の信用に傷がつくなと余計な心配をしています。

48(よつば)ホールディングスの概要

まずは、2chのスレッドのテンプレから。

参照元:http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/cryptocoin/1506401243

【48(よつば)ホールディングス】

http://48hd.co.jp
コスミックインターナショナル株式会社(1993/11/5 ~ )
AFDホールディングス株式会社(2007/6/1 ~ )
48ホールディングス株式会社 (2015/12/1 ~ 現在)

【淡路明人(淡路哲州)氏】

■48ホールディングス株式会社 代表取締役会長
(経歴)
■株式会社ユナイトホライゾンス 代表取締役
– サービス会員権やブレスレットの販売
■株式会社ワンミリオンネット 代表取締役(淡路哲州)
– コンピュータープログラムの連鎖販売

【中田義弘氏】

■クローバーコインのセミナー講師を担当
(経歴)
■リリーフインベストメント株式会社
– クローバーコインのセミナーはこの会社事業の一環
■株式会社HPJ
– 水素吸引機の販売、レンタル業

【渡部道也氏】

■48ホールディングス株式会社 代表取締役社長
■48Yotsuba Global Hong Kong Ltd. Chief Consultant
■元ジャパンライフ取締役

【片田徹郎氏】

■F-Thinktank 塾長
– 仮想通貨セミナーでクローバーコインの勧誘を行っている
http://f-thinktank.jp/promo/innovator/seminar/
– 国際連合NGOの理事
– XRPの高騰を予言

【クローバーコインとは】

・マルチ商法による販売(1口3万円)
・購入金額 20%分のXRPで保全され、60%がコミッション、残り運営費
・経済界のインタビューで淡路氏は「クローバーコインは、現在はポイントシステム…」と発言している
・香港では「CLOVER POINT」と表記されている
クローバーコイン新クローバーコインとなり6月24日に新クローバーコインの初値が発表されるらしい
クローバーコインのウォレットからプリペイドカードにチャージしてATMで現金化
・「グリーンボックス」というプラットフォームでのショッピングやゲームに利用できる

【新クローバーコインとは】

~東北のプラチナ軍団のリーダーさんより~
24日.グランドオープン後に、追加された緊急特別セミナーでの発表、
ニュークローバーコイン、初値50円!
コイン保有枚数 x 50円=現在の資産価値
まだクローズマーケット内での50円です。
さらに単価価値を上げてオープンマーケットに登場するのです。
私達はニュークローバーコインのテストマーケット、仕掛ける側で参加できているのです。
今の立ち位置が、どれほど凄いことになるのか、セミナーに参加して確認してくださいね。
ワクワクが止まりませんね。

― クローバーコインとの違い ―
・XRPで保全されない
・コイン保有枚数 x 50円=現在の資産価値
MLMの報酬構成は変わらない

【クローバーコイン会員数】

■25万5千人
– 札幌セミナー(2017/4/23)で中田氏自身が会員25万5千人と名言(現在は30万人超)

実際は、3万5千人(会員ID総数 7万3700)
会員タイトルごとの会員ID数は、
ダイヤモンド 6, プラチナ約70, ゴールド約150, シルバー約1100, クラウン約2000, メンバーC約2600, その他約6万3600
(日本消費経済新聞より)

48ホールディングス クローバーコインのスキーム・ロジック

437 :承認済み名無しさん@\(^o^)/:2017/09/28(木) 14:19:59.78 ID:Wjapzm6R.netオチとしては、他人資本を掻き集めるためのスキームがクローバーコイン

他人資本集めて、 リップル買って利益をえる。 解約で元本返しても金利ゼロで集めた型。解約されたら、勧誘信者の売り上げ削るわけだし、リップル収益あるから痛くない。

逆に解約してくれた方がありがたい。債務なくなるし。だから、リスクなし。問題はお金の集め方だが、 指導してる体裁作ったし、後はマルチの会員が適当な事やったからで、嫌なら解約応じますよって。

ま、そんなロジック。

最後まで残った会員には、悪いから約束通りにサプリあげます。なんなら、磁気ベストも交換できますみたいな感じ。

権利収入とか、 マイニングなんか勧誘のためだけの見せかけだから、どうでもいいはなし。最後にどうしても揉めたら、 秘匿性の高い仮想通貨に変換して、何回か送金したら まあ、トレース出来なくなるから、会社潰してバイバイってストーリーだと思う。

クローバーコインの使い道・交換

上場もしないので他のコインに交換もできず、かといってもはや価値もないクローバーコインの使い道は、48ホールディングスがサプリメントや磁気ベストと交換してくれるそうです。

「桜を見る会」に新疑惑 マルチ商法「48(よつば)ホールディングス」とは何者か

消費者庁が行政処分を下した理由とは

 札幌には「48(よつば)ホールディングス」という会社がある。WEBコンテンツの開発のほか、仮想通貨「クローバーコイン」の販売事業を手がけていた。

 同社に17年8月、国税庁の税務調査、消費者庁の立入調査が入った。結果、連鎖販売取引(マルチ商法)をしたのは特定商取引法違反にあたるとして、消費者庁が行政処分を下した。

 違反行為は(1)氏名等不明示(2)不実告知(3)概要書面不交付。処分内容は10月28日から3カ月間の一部業務停止(連鎖販売取引の新規勧誘など)。

 同社の仮想通貨事業は、勧誘された人が仮想通貨を購入すると、その売上金を会員に分配するという仕組みだった。加えて、自ら会員を増やすと報酬や地位が上がるというもの。

「公開前の仮想通貨を購入すれば、公開時には10倍に値上がりする」「支払った金額の20%は一般に流通している仮想通貨に保有される。クローバーコインとその仮想通貨はエクスチェンジ(交換)できる」などと、不実告知していた。

 実際のところ、クローバーコイン自体は、上場予定の期日を予告しながらも仮想通貨取引所などに流通していなかった。そのため仮想通貨の事案として行政処分は受けていない。

 同社は15年末ごろ、同事業に乗り出し、全国各地で説明会を実施していた。会員は3万5000人を集め、約2年で220億円以上を売り上げていたともいわれる。HP上で同社は「10月3日をもってクローバーコインの販売は終了した」としている。

“喪が明ける”前に社長を退任

 同社は淡路明人氏が1993年に創業。もともとは別の事業を展開していた。社名が現名称になったのは仮想通貨事業を手がけるようになった15年末。淡路氏は現在、同社会長を務める。

 同社の登記簿によると、17年6月10日付で社長に就任したのがA氏。実はA氏はジャパンライフの元役員である。ジャパンライフの登記簿によると、16年5月14日に辞任するまで、取締役を務めていた。同年版の会社案内パンフレットには香港支社長として紹介されている。

「A氏は日本ユニコム、岡三証券の香港での現地法人、香港の大手銀行・東亜銀行などに務めた経験がある。連鎖販売取引の世界では名の通った人物。香港を拠点に活動している」(事情通)という情報がある。

 A氏は18年1月18日付で48ホールディングス社長を退任。2月2日の同社HPによると、「一身上の都合により異動(辞任)することとなりました」と伝えている。合わせて、淡路氏の社長兼任も発表した。

 同社の担当弁護士は「社長も退任したため、A本人は取材に応じる意向はありません」と話す。

 同社の行政処分は1月27日に“喪が明けた”。ただし、事業再開は、再発防止策や社内コンプライアンス体制などを消費者庁長官に報告する必要がある。

「処分期間は終わっていますが、連鎖販売取引事業はおこなっていません。その方針は変わりません。事業の一部に不行き届きがあり、いまは希望する会員のクーリングオフなどに応じている段階ですので、会社の今後についてはお答えできません」(前出弁護士)としている。

引用元:https://bunshun.jp/articles/-/34156

MLMの甘い汁を吸った人はICOをやめられない

クローバーコインで美味しい思いをした人たちが懲りずに次なるICO案件を勧誘してくるわけです。

そのICO詐欺MLM案件は以下のような内容のものでした。

まず、MLMに参加する際に、ICO前の非公開の草コインをイーサリアムと交換します。交換所で調達してきたイーサリアムと交換することでMLMに参加する権利が得られます。参加時に多くのイーサリアムと交換した人にはMLMの子が最初から割り当てられる権利が与えられる特典があり、MLMでせっせと勧誘する必要がないというのが誘い文句です。自動的に割り当てられたMLMの子がさらにその子を獲得すれば草コインがもらえるという連鎖商法、ねずみ講ですね。

クローバーコインの場合は、パンフレットがありましたが、今回のICO詐欺案件はLINEなどのSNSで勧誘しており、紹介者の説明だけです。Webサイトなども当初はなく、最近出来上がったサイトはBloggerを使った無料サイトであり、なぜこんな無料サイトでテキストのみの手作り感満載なサイト??と怪しさだけを感じました。

運営側は、得体のしれない草コインを発行してイーサリアムと交換できるわけですからまったくノーリスクでイーサリアムを調達しているわけです。価値の決まっていないものを既に価値が決まっているものと交換してるのですから、儲かるに決まっています。あとは、欲に目のくらんだ金の亡者がイーサリアムをもってMLMに参加してくれるように、いろんな業界にいる顔の広い信用のある有力者にMLMの頂点になってもらって、勧誘してもらえばその信用からある程度の人はMLMに参加することになるというシナリオです。

MLMの上位にいる人は非公開の草コインがどんどんたまるので、草コインが上場し、かつ値上がりすれば他のコインと交換し、ほぼノーリスクでとてつもない利益が転がり込んでくるというわけです。

例えば、1草コインが100円で上場したら、それだけで1億円ぐらいの利益がでるというぐらいMLMの頂点の人は何もしなくても儲かるのです。

しかし、この話も上場しなければ絵に描いた餅、上場しない場合はイーサリアムだけ取られて、何の価値もない草コインが手元に残るだけというよくあるICO詐欺案件に成り下がるわけです。

そもそもその草コイン自体が価値を持っているわけでもなく、上場できたとしてもMLMはいずれ破綻します。破綻する前にMLMの頂点にいる人たちは早い段階で草コインを売り抜けてしまいますから、その草コインはいずれにしても価格は下がるわけです。

まとめ

このようなICO詐欺案件が身近にあって見えることは、普段投資や投機の世界とはかけ離れた人たちが一度うまい汁を吸ってしまうと、新しいICO案件があるとまたMLMの勧誘を始めるという、完全に詐欺の片棒を担いでいるにもかかわらず、やめることができないということです。

家族を含めたその人の周辺は冷めた目で見ており、信用が傷つくからやめた方がよいと思っていても、その人があまりにも偉い人だったりするとそれは言えないのです。今はやりの忖度という状態でしょうか。

ICO詐欺のMLMに参加してうまくいった人も人生を踏み外していますし、詐欺でだまされた人も人生を踏み外すというICO詐欺の悲しい実情があります。

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