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FX初心者はFX業者のA-bookとB-bookの違いを理解しないと100%カモられる

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FX業者をA-bookとかB-bookとか呼んでいる人がいたんだけど、どういう意味なん?

そんなことも知らずにトレードしてるなんてアタマ大丈夫?

FX業者の分類でA-bookとB-bookという呼び方があるんじゃが、それぞれどういう意味を持ち、トレードする上でどんな違いがあるのか?この記事で詳しく説明しているから、よく読むように。

この記事を書いた人

欧州でトレーダーやっています。トレードはFX、仮想通貨、株価指数がメイン。トレード手法はプライスアクション、Supply/Demand、サポートレジスタンスを組み合わせています。

この記事で分かること

FX業者のA-bookB-bookとは何か?

A-bookB-bookという呼び方はFX業者の注文の処理方法の違いからきている。

簡単に言えば、B-bookのFX業者は相対取引(OTC)で注文をインターバンクに流さないタイプ。つまり、顧客と業者の間でしかお金のやり取りは発生しない。A-bookのFX業者はNDDECN方式でインターバンクに注文を流すタイプである。つまり、業者は手数料を受け取り、顧客の取引相手は、もう一人の別の顧客である。

通常、FX業者は顧客から注文が来ると、反対売買してポジションをスクエアにしてスプレッド分が業者の利益になる。わかりやすく言うと、顧客から買い注文が来たならば、FX業者はインターバンクからそれよりも安く買ってきて顧客に売る。FX業者がなぜ顧客よりも安く買えるかといえば単純に顧客にレートを提示しているのがFX業者であり、FX業者はインターバンクよりも悪いレートを顧客に提示しているからである。提示レートと業者の購入レートとの差分(スプレッド)が利益になる。

B-bookと呼ばれるFX業者の実態

B-book業者は簡単に言えばノミ業者である。B-bookのFX業者は顧客の注文をインターバンクに流さず、つまりカバーせずにそのまま呑んでしまう。その結果、顧客が利益を出せばFX業者が支払うので、FX業者の損になる。

インターバンクに注文を流せばいいのにそうしないのは単純にその方が儲かるからである。ほとんどのトレーダーは利益を出せずに証拠金が0になるから、放っておいても勝手に負けてくれてFX業者の利益になる。だからたまにB-bookで勝ち続けている人がいたらその人を追い出せば、FX業者は儲け続けることができるのである。

 

B-book業者のキャンペーンの裏側

派手に広告を打っているFX業者はほぼ全てB-bookの業者と思ってよい。入金すると証拠金を割り増ししてくれる不思議なキャンペーンがその例である。そのようなキャンペーンが成り立つのは顧客の証拠金は放っておけば勝手に負けて0になり、割り増し分も含めてFX業者のものになるからである。いくら顧客にお金を渡しても最後に返ってくるのだから、顧客がトレードしやすい環境を与えて入金してくれるのを誘い出す、よくできたキャンペーンともいえる。

もし、貴方がスプレッド分は業者の利益になると信じ、トレードをたくさんしてもらうことが業者の利益になると思っているなら、B-book業者の都合の良い宣伝文句に踊らされていることになる。

B-book業者は顧客が証拠金を口座に入金して勝手に0になるのを待ってればいいのだから、顧客が証拠金をぜひ入れたいと思わせるためのキャンペーンを打つのは、当然の行動である。

ちなみに、XMなどの入金ボーナスがある業者で入金ボーナスをもらったとしても、最初に使われる証拠金は自分が入金した分であり、入金ボーナス分は自分が入金した証拠金が0になった後で有効になる。入金ボーナス分はもともと引き出せないから、入金した証拠金が0になった時点で、すでに自分の入金分は業者のものになっていることになる。

そう考えると、顧客に有利すぎるキャンペーンをしている業者は、100% b-bookと考えてよい。

B-book業者を使うメリット

B-book業者のメリットはインターバンクに注文を流さないことでもある。その結果、インターバンクから調達できない注文でも通る。簡単な例で言えば、いついかなる時でも巨大なlotが約定するのがB-bookのメリットだ。

手数料も0で、スプレッドもほぼ0という利益を出してくださいというような環境を与えられるのもB-bookの特徴だ。先ほども言ったが、B-book業者のビジネスは顧客が口座に入金したくなるような条件を提示することに尽きるからだ。

レバレッジも888倍という殆どトレードには意味のない数値で宣伝しているのも一攫千金を夢見て入金する素人を誘い込むためのものである。

業者側が不利な環境というのは基本的にありえないのだから何かおかしいと考えるべきだ。

B-book業者を使うデメリット

B-book業者を使うデメリットは、勝ちすぎると口座が凍結されるということだ。

B-book業者は顧客と利益相反の関係にあるから、利益を出す顧客がいればテキトウな理由をつけて追い出せばよい。そもそも勝ち組はそんなに多くないから追い出したとしても社会的には大きな問題にはならない。

B-book業者は、勝ってるトレーダーに対してはありとあらゆる手段で妨害する。B-bookはFX業者がレートを提示しているだけで実際のレートと同じである保証はないし、約定拒否やスリッページで不利なレートで約定させたり思いのままである。そのコントロールはリアルタイムに個人ごとにされてしまえば、手の打ちようがない。

簡単に言えば利益相反だから当たり前である。

A-book業者とは

A-book業者を使う場合、顧客の取引相手はインターバンクの向こうにいるもう一人の顧客である。A-book業者はインターバンクに注文を流す際に手数料を受け取るだけであり、顧客が利益を出しても損失を出しても基本的には関係なく、顧客のトレード回数が利益の源泉となっている。

A-book業者を使うメリット

A-book業者は途中にFX業者が介在しないから、レート操作などもない透明性の高いトレードができると言われている。

B-bookと違って、顧客と利益相反ではないから顧客が勝ちすぎても出金の問題もない(と言われている)

これだけ見ればB-bookより優れているように思えるが、B-bookよりも劣っている部分がA-bookにはあり、それが利益を出しにくい状況を引き起こす。つまり、デメリットもある。

A-book業者を使うデメリット

A-bookでは、顧客が出した注文をインターバンクから調達してくる。そもそも調達できない注文が入れば、それは約定拒否であったり、スリッページとなって顧客に返ってくる。

そう、B-bookではどんな注文でも通ったものが通らなくなるのがA-bookである。

A-book業者はスプレッドも広めであり、コミッションという手数料も取られるからB-bookと比較すればトレードコストは高くなる。トレードコストがかさめば結果として小さいpipsでは利益が出なくなる。

また、A-book業者は、レバレッジも200倍までしかないのが普通である。200倍を超える業者は基本的にB-bookである。通常、レバレッジは200倍で十分だからレバレッジが200倍であることはデメリットにはならない。

またA-book業者の特徴として、1lot=10万通貨であり、証拠金が多く必要になるから、初心者のうちはおススメしない。

結局A-book業者とB-book業者のどちらがいいのか

トレードのしやすさから言えばB-bookである。なぜなら1lot=10万通貨以下でもトレードできるからである。XMなど少額から始められるのはB-bookのメリットである。また、少ないpipsでも利益が出やすいような顧客が有利な環境(手数料0、スプレッド0)を提供しているのもB-bookだ。B-bookの業者はどのような注文でも通ると言ったが、スキャルなどで短期間に大きなロットでトレードして利益を積み重ねることもできる。スキャルの人にとってはいい業者である。しかし、利益を出しすぎればすぐに追い出されてしまうのがB-bookであり、顧客はA-bookに移動するわけである。そうなると今度は大きなロットでトレードしても注文が通らなくなったりスリッページが起きるので、小さなpipsで大きな利益を出すことができなくなり、儲からなくなる。

その結果、スキャルの達人は行き場を失うわけである。

スキャル禁止と書いているB-book業者は、逆にスイングトレードであればいくら儲けても基本的には口座凍結は無いようだが、そもそもスイングである時点でA-bookでもB-bookでも大した違いはない。スイングトレードの場合は出金できれば業者はA-bookだろうとB-bookだろうとなんでもよいともいえる。少々のスプレッドが開いたり、注文が滑ったりしても獲得pips数に対してほとんど影響がないからである。

まとめ

基本的なところで儲かっていない人は、まずB-book業者で練習すればいいし、儲かって追い出されたらA-bookに移ればよい。

A-bookに移動しても儲かる手法ならばA-bookの方が安心感はあると思う。A-bookだと儲からない手法の人はスキャルをやめてスイングトレードに移行するか、FXやめて指数や株なんてどうですか?って話だと思います。

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