トレードの聖杯探しの罠は『集め過ぎ』、『知り過ぎ』が引き起こす

11月 10, 2018負け組の思考聖杯探し

トレードと直接関係ありませんが、ビジネス書の名著でベストセラーにもなっている『イシューからはじめよ』という本があります。

この本を久しぶりに読んでいたら、いわゆる『トレードにおける聖杯探しで行き詰った状態というのがなぜ発生するのか?』、論理的に説明されていたのでシェアしたいと思います。

トレーダーが陥いりやすい状態

 

トレーダーは最終的に勝たなければいけません。

これはラッキーではなく、勝つべつくして勝つということです。

いまの仮想通貨のように持っていたら爆上げしていきなり億り人になってしまったという単なる勝ち逃げ状態は、投資としては成功していますが、トレードを続ければいずれ退場すると思います。つまり、トレーダーとしては勝ち続けることは出来ません。

仮想通貨で右肩上がりの状態が終わって、持ち合いになったときに勝てなくなった。そうなったときに、ほとんどの人は情報収集が大事だと思い、情報の収集を積極的に行うのではないかと思います。

しかし、『イシューからはじめよ』には、『情報収集の効率は必ずどこかで頭打ちになる』と書かれており、更に『情報がありすぎると知恵が出なくなる』と書かれています。

本書では、前者を『集め過ぎ』、後者を『知り過ぎ』と呼びます。

トレードに勝てない時に、『自分が知らない情報(知識)があるから勝てないのではないか?』という考えは誰もがよぎると思います。

しかし、それは逆に答えから離れて行ってしまう、つまり、自分の首を絞める行動につながっています。

『集め過ぎ』が生む問題

情報収集にかけた努力と手間、その結果得られる情報量はある程度までは正の相関がある。しかし、そこを過ぎると頭打ちになり、急激に情報の取り込み速度が落ちる。

そうなってしまうと、時間をかけても情報量が比例して増えることはなくなる。

『知り過ぎ』が生む問題

知りすぎは、集めすぎよりも発生する問題は深刻だ。

情報を集めていくことで、情報量に依存して知恵がわきやすくなる。しかし、ある程度以上情報が集まると生み出される知恵は減少し、自分独自の視点はゼロに近づいていく。

知識(情報)を増やしていくことで、逆に知恵が生まれにくくなる状況になる。

その分野について何でも知っている人は新しい知恵を生み出すのが極めて難しくなる。手持ちの知識ですべて解決してしまうからである。一流の科学者が権威と呼ばれるようになると、若かったときのような強烈なアイデアが生まれにくくなる。

情報収集がトレーダーを殺す

勝てない原因が情報(知識)不足だと考えると、集めすぎの罠に陥ります。つまり、いつまでたっても情報を集め終わりません。

聖杯は探しても、探し終わらないのです。

更に、情報がある程度集まってくると独自の視点が失われてくるので、思考停止に陥ります。そうなってくるとトレーダーが自分の思考や行動を振り返ることで得られる気づきも得られなくなります。トレーダーが本来探すべき自分の中にある聖杯すらも情報を探し求めることで存在しなくなります。

一度すべて捨ててみる

もうこれ以上は無理だ、そう思ったら、今まで得た知識が邪魔しているわけです。

一度すべて捨ててみる。そして、自分の頭で考えてみることです。

そうしてみると、必要最低限の知識だけが残り、自分独自の視点が生まれると思います。