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日本人トレーダーが好んでいる3本RCIという手法があります。メディアに出ている有名トレーダーが宣伝しているのもあり、3本RCIを使っている人も多いのかと思います。実は3本RCIを使っている海外トレーダーを見たことがありません。日本だけのガラパゴス手法な訳ですが、日本人には3本RCIのファンが多いです。
私も一時期、周期の異なるオシレータを組合わせてマルチタイムフレームのような感じでトレードしていた時期があります。
というのも、過去チャートを見ると確かに機能しているように見えるからです。
3本RCIを使ってトレードすると本当に勝てるのか優位性があるのか考えてみたいと思います。
3本RCI手法は誰が始めた?
オシレーターの周期を変えてトレードする手法はRCIに限った話ではないので、誰が始めたというのはわからないと思います。
有名どころで言えばブックオフで常連の主婦トレーダーの鳥居 万友美という方が3本RCIで本を出されているようです。
あとは、ひろぴーさんもひろぴー流として3本RCIを使っています。
3本RCIのインジケーター
そもそもRCIというのはMT4では標準で入っていません。
1本表示のRCIのインジケーターを探してきて3個重ねても同じことができるのですが、一つのインジケーターで3本同時表示できるインジケーターもあるのでそれを使う方が設定が簡単です。
基本的にRCIは外国では人気がありませんので、海外を探してもあまりインジケーターの選択肢はないと思います。
3本RCI手法はなぜ勝てるのか?
3本RCIのトレード戦略は、中、長期のトレンド転換の初動に対して、短期の押し戻りでエントリするという、トレンドフォロー戦略です。
周期の異なる移動平均線の組み合わせや、RCI以外のオシレータでも同じことができますが、日本ではなぜかRCIがスタンダードになってしまっています。
オシレータとは、チャートの動きをある周期で上下動を繰り返す動きに変換していると言っていいと思います。長期のオシレータが進むには、中期のオシレータが車輪となって上下動を繰り返すことで長期のオシレータを推進します。中期のオシレータも同様に、短期のオシレータが上下動を繰り返すことで、中期のオシレータが推進します。
短期のオシレータは中期のオシレータに先行し、中期は長期に先行します。
時計を使って分かりやすく例えるなら、短期は秒針、中期は分針、長期は長針に相当します。
短期⇒中期⇒長期と伝わって行った場合は、大きな動きの初動になります。
基本的に狙うのはこのパタンだけです。
このパタンは、簡単に言えば転換の2回目を狙っているのと同じですから、勝率は高いです。
周期の異なるオシレータを組み合わせると縦軸がスケーリングされるので、この一連の動きが見えやすくなり、ローソク足のチャートよりもトレードしやすくなるというのが3本RCIが好んで使われる理由だと思います。
オシレータは上下動を繰り返しますが、上昇と下降のどちらかが強いのが普通です。上下動を繰り返すたびにその強い方向に実際のチャートは動いていきます。その動いたチャートが上位のオシレータを描画するデータになりますから、上位のオシレータも同じ方向に動くわけです。
3本RCI手法の高勝率セットアップ
セットアップはトレンドフォロー戦略で、2つのセットアップがあります。
RCI戦略1
RCI戦略2
3本RCI手法の弱点
3本RCI手法の弱点を克服
長期のRCIの転換を確認する
まとめ
3本RCI手法は3本のMAを使っているのと本質的には違いはないと思います。単に視覚的に分かりやすいというのが人気の理由だと思います。