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Flag limitについて私が知っていること

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本文は約2508文字です

その昔、Readthemarketというサイトがありました。そのサイトはSupply/Demandをベースとしたトレードを勉強するフォーラムで、その当時は無料でした。

今では有料サイトになってしまっています。

私が見ていた当時のReadthemarketはトレードの勉強をしたい人達が集まり、上級者が初心者を指導したり、議論したりという寺子屋のような運営形態をとっていました。サイト参加者はフォーラムに書き込み、貢献や上達が認められるとSilverやGoldというバッジがもらえて指導する立場になって後進を指導していくという面白いサイトでした。

ReadthemarketにはSupply/Demandをベースとしたいくつかの独自のチャートパタンがあります。完全に独自の名前なので他では見たことが無いものが2つありました。

  • Flag limit
  • FTR(Fail To Return)

実はこれらは長い間チャートを見ていると無意識に意識している部分を名前を付けてチャートパタンとしたものです。

この記事ではFlag limitについて私が勉強して理解した内容をまとめています。

FTRについては以下の記事を参照してください。

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この記事を書いた人

欧州でトレーダーやっています。トレードはFX、仮想通貨、株価指数がメイン。トレード手法はプライスアクション、Supply/Demand、サポートレジスタンスを組み合わせています。

この記事で分かること

Flag limitとは?

Flag limitをひとことで言えば、RBD(Rally Base Drop)/DBR(Drop Base Rally)のことです。

Flag limitは、SRを抜ける時、もしくは抜けた直後に出来るbaseのことです。

SRを抜ける前のbaseはflag limitと呼びません。

なぜFlag limitと呼ぶのか?

チャートはPoleとFlagから作られていると考えることができます。これはRBR/RBD/DBR/DBDでチャートを分析する考え方と同じです。

PoleはRally or Drop

FlagとはBase

に対応する呼び名です。

Flag limitは、baseの限界レベルを示すマーキングと考えます。つまり、baseがRally or Dropする時のdecision pointです。

そのdecision pointがengulfされると、Rally or Dropという動きに移ると考えます。

Flag limitのトレード戦略

Flag limitは、Baseのレンジを形成する時のupperとlowerのことですから、後から見ればというのが多いので、FTB(First time back)でトレードするのは慣れていないと難しいかもしれません。

戦略1:レンジ抜けサインからのpullbackを狙う

Flag limitとして何度も反発しているレンジ境界がある

Flag limitのEngulfを待つ

MPL(Max pain level)までの戻りでエントリする

Engulf済みのFlag limitは反発する力が無いので、今までのレンジ境界は崩れて更に値幅が取れる。

戦略2:flag limitへのpullbackでFTBを狙う

教科書ではよく出てくる戦略です。flag limitが決めるレンジ内でのレンジ戦略です。

FTBが一番反発する確率が高いですが、繰り返し反発しないとレンジ境界を見極められないというジレンマがありますので、トレードするのは難しいと思います。

Flag limitの探し方

Flag limitは教科書通りのチャートがなかなか出ません。過去チャートを見るとあるんですが、リアルタイムのチャートでは探すのは難しいです。

本質的な部分を理解してしまえば、教科書と同じ形になる必要がない事がわかるはずです。

Flag limitトレードのキモはflag limitがブレークされるのを待つこと

先ほど、flag limitはdecision pointだと言いました。相場はすべてdecisionが行われて動いていると考えることができます。

なにがしかのdecisionが行われたのがdecision pointです。

flag limitは、SRなどをブレークする時にできるフックです。そこではSRをブレークするというdecisonが行われているのです。SRをブレークしないというdescisionがあってもいいのです。

そのポイントは明らかに今までとは違う判断が行われたということですから、そこが動きの起点となり、decison pointと呼ばれるのです。

descision pointから、進んでいったpriceはいずれdesicion pointに戻ってきます。それは戻るというdecisonが別の場所で行われたからです。ということは相場は常にdescision pointに挟まれているということなのです。どちらかのdescision pointが負けることで、更に別のdesicion pointをテストしに行くという動きになります。

相場はこれが複数の時間軸で永遠繰り返されるだけです。

decison pointはテストされると先ほど言いましたが、保持したとしてもそれほど値幅が取れません。先ほどプライスは常に2つのdecison pointに挟まれていると言いました。そのdescion pointの間隔が狭ければトレードしにくいですよね。ですから、直近のdecison pointが保持しなかったときに次のdescion pointに向かうという特性を使うと、トレードにスペースができます。

何度もテストされたflag limitが遂にconsumeされて、再度戻ってきたときにエントリするのがRRを最大に高めるflag limitのトレード方法になります。

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