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その昔、FXで大損した話

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今となっては笑い話ですが、FXを始めた当初、今では考えられない大損をしました。

私がFXを始めたのは、キャリートレード全盛で、ドル円やクロス円がダラダラ上がり続けていた時期です。

なぜFXで大損したのかまとめておきましょう。

この記事を書いた人

欧州でトレーダーやっています。トレードはFX、仮想通貨、株価指数がメイン。トレード手法はプライスアクション、Supply/Demand、サポートレジスタンスを組み合わせています。

この記事で分かること

FXの怖さを知る

株の経験はありました。といっても現物株のみです。現物株は動きがあまりなく退屈だったのです。

そんなとき、FXが始まったばかりでいろんな業者が現れ始めたところでした。その頃は口座を開設するだけでお金がもらえるとか、パンローリングの高額な書籍がもらえるとか、いろんなキャンペーンをやっていて、今とはまるで違う状況でした。

FXはレバレッジが高く、一日でうん万円儲かるという話がいたるところで言われていました。ポンド円をやれば一日200pipsぐらい動いていた時期です。

正直、FXの差金決済についてはまったく理解していないまま、株と同じイメージで、下がってもいつか上がるだろうし、上がらなかった塩漬けすればいいや、と気楽に考えていました。

その頃は、深い押しや戻りがあることもしらずに、日々ジリジリ上がり続ける相場で、面白いように増える利益を見て、どんどんポジションを膨らましていきました。証拠金は十分にあったはずですが、気が付けばレバが高くなりすぎていることすら認識していませんでした。

一時期1000万円ぐらい利益が出ていたように思いますが、ある日突然、チャートが崩れて、その利益は一瞬で吹き飛びます。損切りなどするつもりもないので、レバレッジは高いまま、自分の証拠金が見る見る減っていくのを見て恐ろしくなったのを覚えています。

結論から言えば、欲に目がくらんで気が付いたらレバが高くなりすぎていたのです。あまりにもレバが高すぎて、いつか戻るだろうと、持ち続けることなどできません。結局、怖くなって口座が飛ぶ直前に自分ですべてcloseしました。

自分が何をやってるのか理解していなかった

急激に証拠金が減って損切りしたのですが、すこし大きな調整が入っただけで、結局戻ってきましたが、それは結果論です。そこで入金して更に損を増やす可能性もあったわけです。

知識がないまま、レバを効かせてFXをやるというのはレバレッジ1倍の株や現物のBitcoinとは全然違うわけです。証拠金がたんまりあるから、思考停止に陥って塩漬けにするという逃げ道はなかったのです。

レバレッジを効かせれば簡単に枚数を増やせるので利益を増やせます。しかし、その分損失も増えることに気が回らないのが初心者です。

そして、証拠金が半分以下とかになって、たまらず損きりすればもう同じ枚数のポジションは取れませんから、復活するのは難しいのです。

投資の世界は自分が何をしているのか理解していないと、利益にばかり目が行き、欲に目がくらんでリスクを取りすぎることになります。

レバレッジは利益と損失が同時に増える仕組みだという当たり前のことに気が付かないと利益を増やす魔法の仕組みのように勘違いしてしまいます。人間とは身勝手なもので、利益は増えるけどリスクはそのままだと思い込みます。

どん底からFXを勉強を始めた

余りにも自分の無知だったために、大事な証拠金を一瞬で失いました。

FXで資産を増やすには、低いリスクリワード比であっても勝率を高くするか、高いリスクリワード比で勝率が低くても利益が残るようにしないとトータルで勝てません。

そもそも手法なんてものもなくやっていましたし、一発逆転、ギャンブル的な発想で勝ち逃げすればいいと思っていましたから、今考えても無謀すぎると思います。

本を読み漁る日々

とりあえず、知識が足りなかったのでパンローリングの本を読み漁りました。評判の良い本は大抵読みましたが、結局は読む人のレベルによって得られる情報が変わってしまうので、初心者がいきなり本を読んでも消化不良になりますし、そもそも内容は古いので、即戦力となるような情報もありません。

結局、書籍を読んでも勝てるような手法が書かれていることはなく、どれを読んでも終わりになりません。

論文を読んでも実践で使うには頭のなかで自分なりに消化してその知識を使えないと意味がありませんよね。パンローリングの書籍は内容が高尚すぎるし、ボリュームも多いので、一般人が読み進めるには消化不良になります。

ある程度の数の本を読むとどれも似たり寄ったりで本を読んでも勝てないというのは理解できました。

トレードに必要な知識というのは必要最低限でよいのです。

情報商材も買ってみた

そのころは今と違ってtwitterなどもなく、実際にトレードしている人はブログでちらほら見かける程度でした。その人たちのブログを読むと、実戦力があり、即効性のあるトレード手法というのは勝ってる人から教わればいいのだと思い始めました。

そのころは今と違って情報商材の販売が始まったころでもあり、infocartやinfotopなどで様々な情報商材がうられ、そのアフィリエイト全盛の時代でした。

そこで、いくつか情報商材を購入しました。

今思うと、しょうもないものばかりです。ほとんどはForexfactoryなどの海外フォーラムに行けば無料で手に入るものばかりです。まぁ、実際勝てるわけもなく、情報商材もダメだということになります。

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高額なFXコンサルに手を出す

情報商材では埒が明かないと思ったので、実際に勝ってる人から直接教わりたいと思い始めました。

ブログなどで弟子を募集している専業の方が何人かいました。その人たちにアクセスしてみたりもしました。その中で25万円を払って、クローズドなセミナー・フォーラムに参加できるという専業トレーダーが主催するスクールがあり、入会しました。そのスクールは期間ごとに募集をかけており、第一期は専業トレーダーが3名でいているとのことでした。その第二期に応募?したわけです。

しかし、そのスクールたるや悲惨なものでした。その内容は以下の記事で書いた通りです。

結局、そのスクールを主宰している専業トレーダーが蒸発してしまい、第二期からは専業トレーダーもでることはなく、中途半端なまま終了しました。実際は、その人の手法自体は大したこともなく、再現性もないと思ったので蒸発してなくなる前に、途中から自分で勉強し始めました。

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海外フォーラムで勉強を始める

あまり、英語が苦にならないタイプなので、海外のフォーラムの方が情報が多いので、forexfactoryをよく見るようになりました。

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まぁ、どれもこれも、とてつもないボリュームなわけです。

どのスレッドもスレッドスターターからすれば勝てる手法なわけですが、他の人がやっても勝てない。それの繰り返しです。ルールを守れと言いながら、ルール通りにやっても勝てないのです。このころからインジケーターは幻想であり、そこから優位性は得られないというのを理解しました。

結局はすべての手法はサポートレジスタンスと組み合わせないと機能しないのです。

しかし、サポートレジスタンスは人によってまちまちです。

性格的に決まったルールですべてやりたいというのが邪魔して、サポートレジスタンスを引きすぎてトレードそのものができない状態になっていました。勝ってる人はサポートレジスタンスを上手に引きますが、機械的に引いても機能しないことが多いのです。

このサポートレジスタンスをどうやって引くか?については、初心者の人はかなり混乱するし、混乱していると思います。サポートレジスタンスはチャートパタンと組み合わせて引かないと無限に引けるので、チャートパタンを最初に覚えた方がよいと思います。

サポートレジスタンスに限界を感じて、線ではなくzoneでとらえるSupply/Demandについてこの時期にかなり勉強しました。Supply/Demandはなんでも分析できますし、ピンポイントで反転する場所を当てることができますが、リアルタイムのチャートではほぼ無理でした。Supply/Demandは機能する場合としない場合があって、過去チャートの分析では簡単ですが、リアルタイムのチャートでは特殊な状況以外はほとんど機能しません。

聖杯探しが終わったチャートにはローソク足だけが残った

本もダメ、商材もダメ、コンサルもダメ、海外もダメとなって、八方ふさがりな状況となり、チャートにはローソク足しか残りませんでした。

そこから、リアルのチャートを見ていると時間帯の動きや、毎日繰り返されるイベントなどの存在、相場の雰囲気から次の動きは予想できるようになってきました。

このあたりから、自分の感覚でチャートを見れるようになってきたと思います。そうなると、今まで聖杯探しで一度捨てた知識が生きてきます。

自分の軸でチャートを見ているときに、必要な時に必要な知識を引っ張り出してくることができるようになってきます。聖杯探しで得た知識は無駄ではなかったことがわかりました。

まとめ

長い間、一生懸命、聖杯探しをしてやっとそれが終わって、そこがゴールなのではありません。

スタートはここからなのです。しかし、道は見えているはずですから、そこから勝てるようになるのはそれほど時間がかかりません。

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