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FXではサポート・レジスタンスが重要と耳にタコができるぐらい言われます。初心者がつまづくのは大抵ここです。
実際引いてみたらわかると言われてみんな引くわけですが、どうでしょうか?
思いつくだけでも次のような疑問が浮かぶと思います
- Q:サポート・レジスタンスはどの時間軸で引くのがいいのか?
- Q:サポート・レジスタンスは全ての時間軸で引くのか?
- Q:サポート・レジスタンスは何本引けばいいのか?
- Q:サポート・レジスタンスのラインはいつまで残しておけばいいのか?
- Q:サポートレジスタンスというのはどうやって引くのが正解でしょうか?
明確な答えが得られないまま迷路に迷い込むことになります。
チャートが線だらけの人を見て真似してみたけど時間ばかりかかるし、無限に引ける。みんなこんなめんどくさいことしてるの?とか、そもそもラインなんてひかないで勝ってる人もいるし、本当に必要なのか?とか、いろんなノイズが聞こえてきて疲れてしまいます。
私もその一人でした。
初心者向け:サポートレジスタンスについての間違った認識を捨てる
初心者の方は、水平線、サポートレジスタンスについて、どのような認識をお持ちでしょうか?
おそらくその認識は間違っています。
例えば、サポートレジスタンスをブレークしなければ反発し、そのラインは抜けない。もしブレークしたらそのラインは保持されるとか、そういう理解じゃないでしょうか?
サポートレジスタンスは、そこで反転する時でも簡単にオーバーシュートします。だから、単純にラインで反発、ラインをブレークという動きでは説明できません。
そもそもラインというものは、過去の動きをチャートからそれぞれの人が見て引いてるので、そもそも人によってラインが違うので、かなり曖昧かつ不正確です。
サポートレジスタンスというのは、ラインの集まり、ある程度の幅を持ったZoneなのです。
更に、サポートレジスタンスをブレークしたか?という判断はあまり意味を持ちません。
そのサポートレジスタンスは本当に守られるべきラインだったのでしょうか?
それを守りたい人って誰でしょうか?
もし、あなたが引いたサポートレジスタンスのラインが短期足のチャートに沢山あったとしましょう。そんなにたくさんラインを引いて、全てのラインが機能するなんて普通に考えたらおかしな話だと思いませんか?
そのラインにPriceが来たらエントリしなければならない人が多くいるラインじゃないと反発なんてしません。
過去に反発した場所にラインを引けという人がいますが、半分あっていますが、まだ足りません。
サポートレジスタンスはそのラインにPriceが来た時の直近の動きに影響を受けるのであって、過去に反発したことだけだと、根拠が弱いのです。
その根拠とはどのようなものか見ていきましょう。
サポートレジスタンスは機械的に引いても機能する
結論から言いますと、サポートレジスタンスは機械的に引いても機能しますから、どんな方法でラインを引いてもいいのです。
わかりやすい例として、FXでクロス円をトレードするときに00ラインを意識する人は多いと思いますから、00ラインを例に説明していきます。
00の節目はどのように機能するか?
面白いインジケーターがあるので、それで見てみましょう。
GBP/JPYなどにあててみると、面白いです。
少し大きめの4時間足で見てみるとどうでしょうか?
私が見た感じだと00ラインをSRと見立てると結構きれいにSRに反応しているように見えます。
これはよくある動きなんですが、SRに対して止まってる時もあるし、止まってない時もあります。だからSRなんてよくわからないと皆さん思うわけです。
動きをよく見ると、①上昇してきて00で止められて、②再度00にアタックして00をオーバーシュートした後、③再度00を下抜けて、④再度戻ってくると、00ラインで止められていませんか?
それはつまり三尊ではないですか?ということなのです。
00の節目ラインが機能するには直近の動きが重要になる
自分でラインを引いてしまうとどうしても裁量がありますので、引いたりひかなかったりします。しかし00ラインを基準に考えると、そのラインへのPriceの反応を見て、そのラインが効くか効かないか判断できることがわかると思います。
つまり、あるラインがあったときにそのラインが機能するかどうかは、プライスアクションを見て判断すればよいということで、機能するラインを引くのが重要ではないのです。
なぜ、一度オーバーシュートしたら機能するのか?
単純に、00ラインがだましになっているからだと思います。一度00ラインで止められた後に、00ラインを再度ブレークした後に、再度00を下抜ける。その時点で買いの人達が捕まってるわけです。その人達が買いを手仕舞いして売りに回るから機能するのです。更に00ラインということで他の参加者も来ますのでより強いラインとなるのです。
サポートレジスタンスのトレードプラン
セットアップは理解できたと思います。
- 00ラインを引く
- 00ラインで止められる
- 再度00ラインに戻ってきて、今度は抜けてしばらく停滞して、再度00を下抜ける
- 再度00に戻ってきたらエントリする
- SLは③の高値、TPは次の00ライン
重要なのはサポートレジスタンスのプライスアクションを理解する
00ラインを例にとってラインに対する値動き(プライスアクション)を説明しました。
これは00に限りません。どのラインでも同じように機能しますが、00がわかりやすいというだけです。
例えば、直近の高値安値にラインを引きます。そこが第一のポイントになって、つぎにそのポイントをブレーク、しかし、ダマしになって戻って行ったとすれば、再度戻ってきたときに第一のポイントがエントリポイントになるということです。
これは皆が意識すればするほど、上位足になればなるほどラインとダマしは明確に機能しますが短期では動きが長く続かないので充てにならないように見えるだけです。
ですから、H4や00ラインという誰もが意識して参加者が多い組み合わせで説明しました。
機能するラインを引くのではなく、機能しているラインを探す
サポートレジスタンスを引こうと思うと、いくらでも引けますから、逆に引けなくなります。とりあえず機械的にラインを引いてそのラインが機能する条件になるのを待てば、そのラインは機能します。とてもシンプルだと思いませんか?
まとめ
結構大事なことを説明したつもりです。このようなパタンを探すだけでも待てるし、勝てると思います。