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FXトレードにおいてフィボナッチ比率が機能すると言われても魔法やオカルトのようにしか聞こえないと思います。
金融において、フィボナッチ・リトレースメントとは、チャート上のサポートとレジスタンス( en:support and resistance )の水準を導出するテクニカル分析の一手法である。名前の由来は、この手法がフィボナッチ数列を利用することによる。フィボナッチ・リトレースメントは、市場が、予測可能な一定割合の反発/反落の後、本来の方向への値動きを続ける、という考えに基づいている。
チャートを開いて直近のSwing High/Lowにフィボナッチリトレースメントを当ててみればわかりますが、フィボナッチレベルの何処かで止まってると思います。
実際、フィボナッチは機能するように見えると思います。
数学アレルギーの人へ
Donald Duck in Mathmagic Landでフィボナッチやフラクタルについてわかりやすく説明されています。
なぜフィボナッチリトレースメントは機能するのか?
自然界にはフィボナッチ比率が多くみられる、チャートも人間の感情の表現であるとすれば、自然の摂理に従うのだ的な話もあります。しかし、実際はそんな話ではありません。
過去のチャートを見てフィボナッチが機能しそうだと誰かが発見し、みんながそれを信じたから今でも機能しているだけです。
機能する理由が分かったとしても、反転ポイントがわかるというのは別の話なのです。
なぜなら、フィボナッチ比率は、0%, 23.6%, 38.2%, 61.8%, 76.4%及び100%でこれに50%を足したポイントが主なレベルであり、どこで反転でもフィボナッチリトレースメントは機能するという話になるからです。
この何処かで反転するかわからなければ負け続けるわけです。
こんだけ細かかったらそりゃどこかで反発するでしょう。
下手な鉄砲数うちゃ当たると思ったことでしょう。
フィボナッチリトレースメントで反転する条件
短期のチャートでは下手な鉄砲数うちゃあたるに見えるフィボナッチリトレースメントも、長期のチャートになればトレードで使える道具となるのです。
考えてみてください、未来が予想できない中で指標となるモノはそれほど多くないのです。結局どれだけ多くの人が意識したポイントであるかだけがトレードにおいては正義なのです。
ですから、一つの指標だけでは弱いものも複数の指標を組み合わせればその場所は強さを増していきます。
ドラゴンボールの元気玉のようなものです。
なるべく多くの相場参加者の力を集めるのです。
フィボナッチもその指標の一つにすぎません。フィボナッチは機能すると考えている人達が一定数いて、それぞれがフィボナッチ比率は、0%, 23.6%, 38.2%, 50%、61.8%, 76.4%及び100%のポイントで待ち構えているわけです。これだけポイントがあったら力も分散するというものです。つまり、その人達以外の力が必要になります。
少なくともあなたが見ているSwing High/Lowのフィボナッチリトレースメントだけではダメで、他から協力者を呼んでこないと反転するかどうかは、わからないのです。
どこにそんな協力者がいるの?と思うかもしれません。
他の協力者を探すのは簡単なのです。
時間軸を上げればよいだけです。そうするともっと大きなSwing High/Lowが見えるはずです。そこにフィボナッチリトレースメントを当てれば上位の時間軸の人達が何処で待っているのかわかります。
こうやって複数の時間軸のSwing High/Lowにフィボナッチを当てていくことでマルチタイムフレーム分析をしていることになります。複数時間軸でフィボナッチリトレースメントレベルが重なる場合は、フィボナッチの数値に関係なく強い反発ポイントとして機能します。
フィボナッチリトレースメントはMT4なら便利なインジケーターがあります。
タマタマそう見えるだけでしょ?と思ってしまったらそこで試合終了だよ
ヘタな考え休むに似たりといいます。投資の世界は考えてもわからないことが多いのです。相場は信じている人が多ければ機能します。自分が納得できないから機能しないと決めつけるのはトレーダーとしてはもったいないです。トレーダーは使える知識は何でも使わないといけません。
投資の世界なんて世間一般で言われていることは大なり小なりなんでも機能するわけです。それを見てトレードしている人がどれだけいるかという話なのです。いろんな時間軸、特に長期の時間軸の指標と短期の時間軸の指標を組み合わせればよいだけです。