お問い合わせはコチラ

相場にリベンジしない

man standing and walking going on boxing ring surrounded with people

この記事は約5分で読めます。
本文は約2959文字です

トレードで負けてしまった時、相場が逆行した時、あなたの心情はどのような状況だろうか?

負けを取り戻したくてアツくなっていないだろうか?

リベンジトレードという言葉がある。そう、相場にリベンジするからリベンジトレードである。

相場は海のようなものと思えばよい。相場参加者の思惑とは関係なく動いたり、動かなかったりする。だから、相場があなたの思惑と違う動きをしたとしても何の不思議もない。そもそも相場というのは必ず流れが崩れることで動いているわけだから、流れが崩れなかったら成立しない。だから、いちいちアツくなっても仕方ないのだ。

トレードで負けてしまった時に、あなたはどのような思考になるだろうか?

この記事では、相場に腹を立ててアツくならなることの無意味さについて説明しよう。

この記事を書いた人

欧州でトレーダーやっています。トレードはFX、仮想通貨、株価指数がメイン。トレード手法はプライスアクション、Supply/Demand、サポートレジスタンスを組み合わせています。

この記事で分かること

なぜ、トレードで負けるとアツくなってしまうのか?

理由は簡単である。

その負けを認めたくないからである。

負けを認めると困ったことになるからである。

では、困ったこととは何だろうか?

ずばり、証拠金が減ることである。

負けを認められないほど損失が大きくなってしまうのが、損切りできない理由だ。耐えらずに損切りしたら次に何を行うかといえば、その損失を埋めることである。

損失を埋めるためには、めいいっぱいロットを張る、フルレバで取り戻すしかない。

多くの場合、損切りした時というのが天底である場合が多い。その結果、そこでドテンしても相場は逆行し始める。

フルレバで逆行し、すぐに耐えられなくなってまた損切り、そこで再度ドテンするが、また逆に行ってしまう。

なぜ、損きりした時が天底か?

もちろん、あなたが損切りしたから、天底になったわけではない。これは当たり前である。

よく考えて見よう。

ものすごい逆行したポジションを損切りしたということは、一方的に反対に動いたということだ。一日の値幅的(ATR)には逆行すればするほど動きにくい状態になり、戻りを試す転換になりやすい。あなたが恐怖のなかで損切りしたのは勢いが強くてこのまま伸びてしまえば口座が飛ぶと思ったからだろう。しかし、考えてみてほしい。そんなに相場が簡単に一方向に動き続けられるだろうか?材料でも出ていない限りはある程度進んだら利食いも出る。

では、利食いのタイミングというのはいつだろうか?

殆どの人は、ABCや1-2-3などを目安にしているから、Fibの61.8/100が目安になる。ターゲット付近では、最後の一伸びがあってターゲットに到達して利食い、オーバーシュートすれば損切りなどがが出る。

負けに意味を与えない

負けは取り戻すものではない。そもそも負けと勝ちはつながっていない。勝ちと負けを勝手につなげているのは自分だ。

あなたは負けられないトレードをして、負けた。

だから、その後に取り戻さなければならなくなった。

負けられないトレードをしなければ、負けてもいいという前提が成り立ちます。

負けてもいいのであれば、粘る必要もありません。損失を拡大する必要もありません。

目の前の優位性が無くなった時点で損切りすればいいだけです。

負けに意味を与えないためにはどうしたらいいか?

負けに重要な意味を持たせているからトレードが難しくなるのです。

対策は簡単です。Lotを小さくすればいいのです。

それだけですべてが上手く回り始めます。

ウソではありません。

トレードを難しくしている理由

トレードが難しいと感じているのであれば、まず、証拠金を一度に増やすことよりも一度に減らさないことを第一にした方が良いです。

リスクを抑えながらリワードを大きくするのは勝率が下がります。それでもお金が増えるので問題が無いのです。ただ、そういうチャンスは多くありません。

トレードの方向はあってたのにタイミングが良くなかったということがあるかもしれませんが、タイミングが重要になるのはLotが大きすぎて逆行幅が許容できない場合だけです。

例えば、逆行して損切りしたけど、押し戻りが深いだけだったということは枚挙にいとまがないわけです。

Lotを下げてるのであれば、逆行してもいいじゃないですか。いずれその方向に進むのはわかってるのですから。ストップを置いて寝ててもいいわけです。

トレードを難しくしている理由の一つは、方向とタイミングを当てないといけないからです。方向だけ当てるのであればそれほど難しいわけではありません。

ハイレバだと常にチャートを見ていなければなりません。なぜならタイミングがずれていれば簡単に逆行するからです。これは精神的にも体力的にも疲れます。相場が自分と逆の動きしかしないので、吐き気がするかもしれません。トレードなんてやるだけ無駄と思うかもしれません。そういう時は相場に参加してなければ何のことは無い動きなのですが、トレードしなければならない状況になっているとやめるにやめられません。

レバレッジを下げると短期間に儲からなくなりますよね。でも短期間に損することもなくなります。

Lotを小さくしてもトレンドフォローで値幅を稼げばいいだけです。リスクリワードが大きいトレードに集中するべきです。リスクの小さいトレードを選ぶか、ピラミッディングしていけばいいだけです。

そもそも相場なんてものは不確かなものだと思えばよい

毎回勝てなくて当たり前、勝てるときにシッカリ勝つという考え方の方が肩に力が入らなくてよいと思います。

大きく稼げるときもあるでしょう、でもそういう時は相場が簡単な時です。相場が難しいか簡単かは終わってみないとわからないのですから、難しければ負けるわけです。そういう時にダメージを抑えないとその先が無いわけです。

自分の資金に対してリスクを晒し、そのリスクに対してリワードとして利益を得るわけです。相場というのはそういうゲームです。

提示したリスクに対してリワードを想定し、その場合の勝率が決まれば、トレードの期待値が出るわけです。

自分でリスクを提示できなければ、ゲームが成立しないのです。

一か八かのギャンブルならそれでもいいでしょう。しかし、トレードはギャンブルではありません。自分で決めたルールで相場に参加するゲームだと認識しているでしょうか?

ピラミッディングによるRRの極大化さえしていれば結果的にハイレバになりますが、負けた分以上に勝てます。

まとめ

相場の動きと自分の思惑が一致しないと困るほど、Lotが大きいのが問題なので、まずLotを落としましょう。短期間にハイレバで回転させて稼ぐというのはそもそも相場が一方的に動いていないと難しいので、いつも稼げるものではありません。チャンスというのはそうそうあるものではありませんが、そのチャンスを逃すまいと一気に稼ごうとすると外れた時のダメージが大きくなります。

man standing and walking going on boxing ring surrounded with people

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
この記事で分かること