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仮想通貨に思うこと

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この記事を書いた人

欧州でトレーダーやっています。トレードはFX、仮想通貨、株価指数がメイン。トレード手法はプライスアクション、Supply/Demand、サポートレジスタンスを組み合わせています。

この記事で分かること

仮想通貨はバブルがはじけたのか?

今は仮想通貨バブルですよね。でも、本当にバブルかどうかは歴史が証明することですからわかりません。もっと上がるかもしれないし、今がピークかもしれない。

いずれにせよ、BTCをはじめとする仮想通貨の現物を昔から大量に持ってる人は先見の明があったということで、おめでとうございます。

今では仮想通貨の現物の値が上がりすぎて、今から買う場合は購入しにくくなってる感じです。しかし、BTC-FXなるものが出てきて差金決済できるようになって、必要証拠金の参入障壁が下がったことで仮想通貨の相場参加者はさらに増えていくのではないでしょうか。

コインチェック事件

コインチェックでNEMの盗難という事件がありましたね。法整備が間に合っていない間に業者が営業を始めてるのもFXが日本で始まった時のようなカオスを感じます。

コインチェックは認可申請中だった交換所です。基本的に交換所というのはFXで言うB-bookですから業者が呑んでいるわけです。

業者が利用者の全ての注文をカバーしていない場合、カバーしていない注文については利用者と業者が利益相反になりますから、利用者が利食いしたいときに業者が拒否したり、損きりしたいときに業者が拒否したりという行為が許されるわけです。

もし、業者が利用者の注文をすべてカバーしてないとしたら、利用者の証拠金が遅かれ早かれ0になったときに、そのお金はどこに流れていくかというと、マーケットにながれるのではなく、業者の利益になるのです。ですから、B-bookの業者は利用者が損すれば損するほど儲かるというわけです。

利用者が損するようにする方法は、業者の立場になって考えてみれば話は簡単です。スプレッドを開いたり、エントリを滑らせたり、損きりを滑らしたりということで、利小損大になるようにして、勝ちにくくすればいいのです。そうすればそのうち証拠金が0になりますから、そのまま利用者の証拠金が業者のものになるのです。

これはスキャルピングの人達にとっては致命的な話になります。微利を積み重ねていくことができなくなるからです。エントリした瞬間からスプレッド分負けますし、エントリも滑りますから利が乗りにくくなるのでトレードすればするだけ損します。

利益相反の関係にあるのはパチンコ屋も同じで、パチンコの台の大当たりの確率や釘の調整といった話とB-bookの業者はあまり違いが無いのです。やっかいなのは、パチンコは座る台を選べますが、B-bookの業者はリアルタイムにユーザーごとに設定を変えられるので、座る台を選べないのと同じです。一度目をつけられると勝てない設定になってしまいます。

仮想通貨はトレード対象となりうるか?

仮想通貨でトレードしている人をtwitterで見かけると約定しない、損きりできない、など悲痛な叫びが聞こえます。特定個人を狙った動きではなく、システム全体がまともに動いて無いような感じもしますから、まだまだトレードできる状況にはないのかなと思います。

今のFXはボラが小さくて昔のような一獲千金の夢はないかもしれません。人間の欲望が人を仮想通貨に向かわせてボラティリティが高くなっているのだと思います。

ボラティリティが大きいかどうかと、トレードで儲かるかという話は本質的には関係がありません。利益と同時にリスクも拡大しているからです。ハイレバレッジで口座を飛ばす覚悟で一獲千金を夢見るのであればボラティリティが大きいのは有利となりますが、0カットがないととてつもない損になる可能性もあります。仮想通貨に0カットが導入されたら、面白いと思いますが、すでにあるのでしょうか。

man standing and walking going on boxing ring surrounded with people

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