FXなぜ勝てないか?リスクリワード(利食い損切り比率)と勝率の思考実験

10月 7, 2018勝ち組の思考

FXでなぜ勝てないのか?

勝って利益を増やし続けるというのは確かに難しいのかもしれません。しかし負けないという観点で見るとそれほど難しいくないゲームだと言えます。

もし、FXが難しいと感じるのであれば、是非この記事を読んでみてください。

仮説1:相場はランダムである

相場がランダムだとします。つまり、一様な分布を形成していると仮定します。

その場合は、相場に偏り(バイアス)が無いので、どのようなエントリ手法を取ってもランダムにエントリと同じです。その場合は手法に優位性はありません。

ここ大事なので、繰り返しますと、手法の優位性は相場のバイアスに依存するのです。手法そのものには優位性が無いのです。ランダムなエントリであっても、相場にバイアスがあるならば、その手法には優位性があるのです。

手法だけ議論して、その手法に優位性があるか?というのは意味が無いのです。

利食いと損切りを1:1にした場合、どこでエントリしても勝ちと負けは同じ確率で発生するはずで、勝率は50%です。勝ちと負けが同じなら最終的に利益は0です。つまりゼロサム状態です。

トレードを長く続けてサンプル数を多くすれば、スプレッド、手数料分のコスト分だけ負けつづけますから、最終的な利益はマイナスになり、口座残高は0になるでしょう。

本当にそうなるでしょうか?

目の前にチャートを開いて眺めると、それは特定の期間だけ見ていることになりますから、そうならない感じがすると思います。しかし、長期的に見ればそうなります。

試しに、トレードシミュレータで利益を100pips、損失を100pipsという設定でランダムにエントリを繰り返したら資産がどうなるか確認してみてください。恐らく、資産曲線は上下すると思いますが負けたり買ったりの繰り返しで、勝率は50%に収束していき、資産が一気に減ることは無く、ジリジリ負け続ける結果になると思います。

つまり手数料分しか負けない。トレードの純粋な損益は0に収束する。

そこで、利食いと損切りを2:1にしたらどうなるでしょうか?

今度は勝率が1/3になりますから、勝率は33%です。その場合も、トレード回数を増やしていけば、勝率は33%に収束し、利益は0です。スプレッドと手数料があるので、トレードを続けて行けばいずれ資産は0になります。

相場がランダムであるならば、利食いと損切りをどのような比率にしても結果は同じで、利益は0になります。

ランダムエントリを繰り返していては、手数料分確実に負けていくので必ず資産は0になります。

この時点での結論は、相場はランダムだ、です。

ただ、言えることは、FXはそんなに極端に負けるゲームではないということです。一定のリスクリワード比を保ちながらランダムにエントリしていれば最終的なトレードの利益は0になってゼロサムなのです。だから、トレードの初心者が簡単に負けてしまうのは、リスクワードが一定ではなく、さらに、リスクを取りすぎているのが原因なのです。

仮説2:相場はランダムでない時もある

先ほど、チャートを開いた時に相場はランダムに見えないかもしれない、と言いました。実際、相場がランダムであるとしても、ある期間で見れば売りと買いのどちらかにバイアスがかかっている状況はあります。

そうでなければ相場が動かないからです。

つまり、相場はランダムではない、という立場も取れます。

通常、値動きはターゲットに達すると動きが変わります。しかし、全ての動きにおいてどこがターゲットなのかを知ることは不可能です。つまり、『ターゲット』というのがランダムなので、最終的にはランダムになるのです。

もし、相場にあるバイアスを想定した時に、更に、ターゲットがわかる状況だったとしたら、トレードはかなり簡単になると思いませんか?

それがある程度わかるならば、相場はランダムではないということにならないでしょうか?

トータルで簡単に勝てるトレード方法はある?

結論から言いますと、あります。

相場にあるバイアスがあったとしたら、それだけでトレードに勝てる条件が整います。

トレード手法の勝率は、相場がランダムとみなせるならばリスクリワード比がそのまま勝率になります。しかし、それでは利益は0で、手数料分負け続けることは、申し上げた通りです。

もし、相場に期間限定ではあるけども、あるバイアス(偏り)があったらどうなるでしょうか?

そのバイアスの方向にエントリすれば、その相場の偏りを味方につけることができるのです。トレードの利益は0ではなくなります。

そうなれば、ゼロサムから脱出することができます。

簡単にコイントスで考えると、裏と表のどちらかが出やすい状況では、そのどちらかに賭け続ければ最終的には利益が残ります。

つまり、イカサマと同じ状況が相場にも発生すれば、勝ちやすくなるというわけです。

この場合は、エントリはランダムではありません。少なくとも相場のバイアスをもとにしてエントリ方向を決めているわけです。エントリ方向を決めるということは相場がランダムではないという前提が無いと成り立たないのです。

相場をランダムとは捉えないトレード手法の構築

相場のバイアスを捉える

相場のバイアスを一番簡単に表しているのはトレンドです。チャートを開いた時に上がっているな、下がっているなというのは人間がトレンドを感じているからです。

トレンドは継続するという言葉もあるように、一度発生したバイアスは継続します。

どのようにトレンドを捉えるか?というのは色々な手段があります。

  • ダウ理論
  • トレンド系のインジケーター(MAや一目均衡表)
  • エリオット波動

エントリの優位性とは、『相場のバイアスを捉えること』であると言えます。

バイアスとはトレンドであり、複数の時間軸で様々な方向にトレンドが発生しますので、トレードしている時間軸よりも上位の時間軸でバイアスを捉えるならば、そのバイアスの継続時間は長くなります。

ターゲットは明確か?

この議論は、エントリとは関係なく、利食いの話になります。

利食いは一番難しいと言われます。どこまで動くかはわからないので極めようと思えば難しいのは当たり前です。しかし、機械的に利食いを行うというトレードスタイルであればそのような心配もありません。

チャートパタンを形成するときに値幅論(ターゲット)があります。1-2-3やABCDなどが基本的な値幅のパタンですが、ダブルボトムやダブルトップや、三尊などもターゲットが決まっていて意識されています。

少なくとも、バイアス方向にそのチャートパタンが形成され、エントリしたのであればターゲットで利食えばいいわけで、殆どのケースはその値幅を達成しますから、ランダムとは言えません。

損切りは明確か?

損切りは、エントリの優位性が無くなるポイントに設定せよ、とよく言われます。

正しいと思います。

でも、エントリ方法にバリエーションがあるような人だと、損切りの基準も複数あることになりますから、損切りしにくくなってしまい、損失が膨らみます。

正直言って、あまり難しく考えない方が良いです。

チャートパタンを使って、ターゲットを決めているのであれば、その形が崩れるポイントが損切りポイントになります。

そのうえで、エントリポイントがリスクリワード的に問題なければトレードすればよいのです。

マルチタイムフレームのエントリでリスクリワードを極大化する

相場がフラクタルであることを利用して、大きな時間軸のバイアスに短い時間軸のチャートパタンでエントリしてくというのがマルチタイムフレームのトレード方法です。

トレードで勝つという意味では、マルチタイムフレームのエントリは上級編であり、初級者がいきなりやっても身につくものではありません。

現状、勝てない、結果が安定しないというのであれば、まずは、相場のバイアスを捉える方法を固定し、その状況の中で利食い損切りが明確な時(チャートパタン)だけエントリするということを繰り返すべきです。

そういうことを続けていると、利食いした時にさらに伸びるケースというのがあると思います。そういうケースがマルチタイムフレームのエントリポイントだった、訳です。であれば、複数の時間軸を見てそれが事前に予想できたか?どうかを考えていくことが上級者への道だと思います。

まとめ

相場がランダムであるならどのような手法にも優位性はありません。相場にバイアスがあるから手法にも優位性がでるのです。

だから、相場のバイアスを正しく認識する環境認識が手法のキモになるのです。

トレンドフォローが有利な理由というのは簡単です。方向が決まっているからです。少なくともエントリ方向は決まっている。相場がランダムでは無ければ、その期間にリスクリワードを固定してエントリし続ければトレードの利益は残るのです。短期的にはそうならないかもしれませんが、長期的に繰り返していけば大数の法則で利益は残ります。そうなるまでに破綻してしまうのはリスクを取りすぎているせいです。